第3回 アラヤード・ピクニック
■2018年9月29日(土)
会場:秋田公立美術大学 漆実習室
14:30 熊谷晃ギャラリートーク
15:30 食卓や器についての読書会
漆の器での食事会
17:30 閉会
■2018年9月30日(日)
会場:秋田公立美術大学「アトリエ ももさだ」
15:00 ウェルカムコンサート
15:30 太田浩史+小杉栄次郎
トークセッション
17:30閉会
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【ご案内】
2016年9月に、『アラヤード・ピクニック』と名づけた試みの第0回を開催しました。
秋田市にある新屋比内農園の真ん中を走る100mほどの道で、秋田県内外から集まってくださったかたがたと、新屋にちなんだお食事をしながらお話をしました。
いろいろな土地から、いろいろな人が新屋に集い、語らうことで、新屋という地がさまざまな舞台となって、お一人お一人それぞれの心の糧となるような時間が紡がれることを思い描いて、立ち上げたものでした。
秋田・新屋のエリアは、海、山、川のすべてに囲まれ、湧き水でも知られる地です。
また、秋田は種麹メーカー『今野商店』があることにくわえ、県全体が発酵文化の豊かな地ですが、新屋もとくに、かつては醸造業が盛んでした。
第1回には、新屋で最後の造り酒屋となった『清酒 秋田晴 秋田酒造』の野本翔さんにご参加いただき、お話をうかがいました。
第2回には、新屋に隣接する浜田の『秋田しょっつる製造元 髙橋しょっつる屋』の高橋謙治さんと、そちらとの協力関係のもと、しょっつるを販売されている『仙葉善治商店』の高井多紀さんにご参加いただき、新屋&浜田エリアが発祥地である しょっつる について熱く語っていただきました。
『今野商店』の佐藤勉さんのご協力もあり、お客さまとの会話は長らく弾みました。
「ピクニック Pique-Nique」という言葉が誕生したのは、1649年のことだそうです。
そして、1718年のフランスの辞書には、「知的な男女が誰かの邸宅に集まり、ケーキやワインを持ち寄る食事」と載っていたとのこと。
そうした屋内の集会を意味していた「ピクニック」が、現在イメージされる屋外での娯楽に近いものになっていく経緯は、今回、ピクニック研究に長年取り組んでいらっしゃる太田浩史さんをお招きしますので、トークセッションにてお話していただきたいと思います。お楽しみになさってください。
このたび太田浩史さんから「『アラヤード・ピクニック』は、ピクニックの原点を考えると、まさにピクニックですね!」とお墨付きをいただきましたので、第1回めからそうしてきましたように、これからも、読書会、展覧会、音楽会、講演会、食事会の5つの柱で、みなさんと新しい扉を開ける喜びを、と思っているところです。
新屋には秋田公立美術大学や新屋図書館が、浜田には大森山動物園があり、各分野のさまざまな専門家が関わってくださっている、恵まれた地域でもあります。
9月29日と30日、ぜひ新屋へお出かけください。
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9月29日(土)
秋田公立美術大学 漆実習室にて
14:30 熊谷晃 ギャラリートーク
15:30 食卓や器についての読書会、漆の器での食事会
参加費:展覧会+読書会+食事会 ≪工藤旅館の重箱料理≫ 2500円
秋田公立美術大学には、さまざまな専門分野の先生がいらっしゃいます。そのお1人、熊谷晃先生は漆芸がご専門です。
今春に、個展『熊谷晃 漆工芸展 ~秋田の草花をうつす~』を開催されました。
それからほどなく、アラヤード・ピクニックの構想をお伝えし、「いつか先生の重箱に、秋田らしい料理をつめて秋田の草花を愛でながら、みなで語らい合う、というようなことが叶ったら、どんなに素敵でしょう」というお話をしました。
すると熊谷先生は、「新屋のかたがお持ちの、古い重箱や、傷んで使っていない器を、私が塗り直しや修理を施して、それをピクニックで使うというのはいかがでしょうか?」 という、感動的なご提案をしてくださいました。
そのお言葉には、熊谷先生の「思い出深い重箱がよみがえったりすることで、工芸を生活に取り込みながら、古いもの、あるものを大切に使う機運が高まれば」という思いが詰まっていました。
すぐに古い器をお持ちのかたを募集することも一案としてあったのですが、それは次回にとっておいて、まずは熊谷先生のお仕事ぶりを知っていただく機会をもうけたいと考えました。
今回は、熊谷先生のご厚意で、漆実習室という制作の現場を開放いただき、そちらを会場に、熊谷先生の作品をご覧いただき、漆についてのお話をお聴きいただきます。
もちろん、みなさまからのご質問にもおこたえくださいます。
つづいて、『ビブリオピック』と名づけた読書会にうつります。
読書会といえば、同じ本をあらかじめ読んでくる会や、このところ盛んに行われている “ビブリオバトル” のように、各自の推薦本を競い合うものもありますが、アラヤード・ピクニックの読書会『ビブリオピック』は、もうすこしゆるやかです。
お題に合った本を選び、その本の魅力的なところを5分程度でご紹介いただきます。
今回は、“食卓”、“器” をテーマとします。
集まったみなさんが「読んでみたい」と感じられるようなお話をお願いします。また、ご自身のお気に入りの器についてのお話も添えていただきたく、ふだんの食卓でお使いの器を1つでかまいませんので、よろしければ合わせてお持ちください。
最後に、漆の器に盛ったお食事をご用意しますので、熊谷先生を囲んで、一緒にお召し上がりください。
寛いで、漆の世界をあじわっていただくひとときを。
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熊谷晃
1971年神奈川生まれ。1998年東京藝術大学大学院美術研究科漆芸専攻修了。大学では漆芸の伝統技法である蒔絵、螺鈿、乾漆造形等を学ぶ。卒業後は岩手県安代町漆器センターで、髹漆や漆器製造、漆液の精製等を修得。2002年秋田公立美術工芸短期大学工芸美術学科講師。2014年秋田公立美術大学准教授、現在に至る。日本工芸会正会員。一級漆器製造技能士。秋田刑務所職業訓練漆科指導講師。
熊谷晃先生から、漆の技法や特色などを解説していただいたのち、みなさまには、漆器を実際に触れていただけるよう、このような器を用いて、食事会をします。
工藤旅館の重箱料理をどうぞお楽しみに。
ご案内でも触れましたとおり、来春に開催する「アラヤード・ピクニック」にむけて、新屋に関わりがあるかたがたがお持ちの、古い重箱や、傷んで使っていない器を、募集します。ご関心がありましたら、「アラヤード・ピクニック実行委員会」へご一報ください。
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9月30日(日)
秋田公立美術大学 「アトリエももさだ」にて
15:00 ウエルカムコンサート
by Honey Toco from Happy Toco
15:30 東京ピクニッククラブ 太田浩史 & 小杉栄次郎
トークセッション
参加費:音楽会+講演会+ささやかな食事会 ≪ピクニックの一皿≫ 2500円
ピクニックといえば、「Pique-Nique」の語から、フランスをイメージされるでしょうか。あるいは、現在のような習慣が始まった、イギリスをイメージされるでしょうか。
たしかに、ピクニックというものが、うきうきするような楽しげなものとしてここまで普及したのは、イギリス・ロンドンで1802年にピクニッククラブが設立されたのがきっかけとのこと。もともとフランスで流行していた屋内の集まりを指していた “ピクニック” がイギリスに持ち込まれ、さらに屋外で社交する「ティーガーデン」の文化と結びつき、現在の屋外でのピクニックになったというのが一説です。
とはいえ、じつは日本こそが、ピクニックの先進国だったとも言えるようです。新屋にも長い伝統のある「遊山」を含め、日本の屋外文化は、最先端だったとのこと。
そのようなピクニックの歴史を研究なさっているのが、『東京ピクニッククラブ』の太田浩史さんです。
太田浩史さんをお招きするにあたり、聞き手は、秋田公立美術大学の小杉栄次郎さんにお願いをいたしました。
じつは、太田さんと小杉さんは、大学時代、同じ研究室で学ばれました。
もともと ≪都市≫ の研究をされていた太田さんに、ピクニックのお話をかわきりに、小杉さんとトークセッションをしていただきます。
新屋ならではのピクニックについてもヒントがいただけそうです。
トークセッションのまえに、ウェルカムコンサートをいたします。
ピクニックにちなんだ楽曲を演奏する予定です。
みなさまにとって、わくわくするひとときとなりますように♪
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1968年東京生まれ。博士(工学)。東京大学生産技術研究所助手、特任研究員、講師を経
て株式会社ヌーブ代表取締役。主な作品に「AGCスタジオ」「矢吹町第一区自治会館」、主な著書に『世界のSSD100』、『コンパクト建築設計資料集成[都市再生]』など。2002年より東京ピクニッククラブを共同主宰。
世界には、さまざまな "コレクター"がいらっしゃるものですが、≪ピクニックセット≫については、なんと「東京ピクニッククラブ」が世界一のコレクターとのことです!
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小杉栄次郎
1968年東京生まれ。東京大学工学部建築学科卒業後、磯崎新アトリエ入社。NPO法人team Timberize設立。秋田公立美術大学景観デザイン専攻 教授。コードアーキテクツ株式会社 共同代表。
小杉さん監修のもと、新しくなった秋田駅は、秋田県産木材が用いられた、ぬくもりあふれる"秋田の玄関口"となりました。
駅構内の新しい待合ラウンジも、「アキタリビング」というコンセプトのもと、おもてなしの空間として、そしてくつろぎの空間としてデザインされました。
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Honey Toco from Happy Toco
榊原光裕 Piano
仙台市生まれ。仙台一高、東北大学工学部精密工学科卒業。バークリー音楽大学首席卒業。『定禅寺ストリートジャズフェスティバル』を1991年に立ち上げ、20年以上音楽監督をつとめた。
佐藤聡子 Violin
秋田市新屋生まれ。4歳よりヴァイオリンをはじめる。秋田高校、東北大学文学部哲学科美学・西洋美術史専攻卒業。修士論文では、秋田出身の斎藤佳三について書いた。歴史的建造物はじめ趣のある空間でのコンサートに力を入れている。
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【アクセス】
バス 秋田駅西口7番線より 新屋線にて
美術大学前まで18分
(新屋駅から徒歩約10分)
(バス停「美術大学前」から徒歩約3分)
29日会場
秋田公立美術大学 構内講義棟C 漆実習室
※正面玄関から、お入りいただけますので、「アラヤード・ピクニック」の看板を頼りに、受付までお越しください
30日会場
秋田公立美術大学「アトリエ ももさだ」
アトリエももさだ地域交流棟※レストコーナー「蔵詩」の前に、受付をもうけます。
※若干の駐車スペースはございますが、できるかぎり電車、バスを利用してのご来場をお願いいたします
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【時刻表】
■羽越本線
往路 秋田発12:08 - 新屋着12:15
秋田発14:27 - 新屋着14:34
復路 新屋発18:11 - 秋田着18:19
■秋田市営バス新屋線(駅西口7番乗り場)
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【お申し込み・お問い合わせ】
Happy Toco Office
TEL 090-6620-3105
※お申し込みは、9月24日までにお願い致します
主催 アラヤード・ピクニック 実行委員会